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日本柔道整復師・接骨医学会 平成19年9月(札幌会場)

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   合せ包帯固定法

 

小児の下腿骨骨幹部骨折の徒手整復と固定法

<富山県>島田貞之(富山県柔道整復師会)

 

 

【Abstract】

当研究会では、1976年から2005年までの30年間に骨端線閉鎖前の下腿骨骨幹部骨折(骨折部の不安定な症例を含む完全骨折)で来院した100を超える症例全てに於いて、非観血的療法を行い良好なる結果を得たので、整復法と固定法を報告する。

【方法】

  1. 徒手整復法:健側との比較が重要であるが整復位の膝関節90度では、膝蓋骨の中央・脛骨粗面の中央・脛骨前縁S字中央・第2足趾が、ほぼ一直線になる事を目安とする。
  2. 固定法(合せ包帯固定法):「合せ包帯」とは、一定の長さに切った包帯を横方向に半幅ほど重ねセットし、その包帯の上に患肢を載せスダレ副木等を当てながら、左右から包帯を一本ずつ重ね合せた固定である。

【結果・考察】

整復には小児骨折の特徴(仮骨形成が旺盛・骨癒合が良好・骨膜は厚く弾力性に富み丈夫で血管が豊富等)を考慮に入れながら、必要に応じて「下腿軸と距腿関節の傾斜」及び「足関節ほぞ穴機構」を整えた。
固定と管理は「合せ包帯」の活用により、毎日の施療時に患肢を金属副子より外すことなく骨折部の安定を保持したまま触診・観察・管理が容易にできるため術者や助手に負担が掛からない。
また、患部に適合した包帯の締め付けが可能であった。
骨片転位が不安定な症例であっても施療が容易に行なえた。
よってこれらの方法は、当該骨折の治療に対して有効性が高いと考察する。

【まとめ】

  1.  小児の下腿骨骨幹部骨折で骨片転位が重度等の不安定な症例に対して「合せ包帯」を活用し施療を行った。
  2.  小児骨折の特徴を考慮に入れ「下腿軸と距腿関節の傾斜」及び「足関節ほぞ穴機構」を整えることで、当該骨折で来院した全ての症例が非観血的療法にて治癒した。
  3.  この徒手整復法と固定法は、柔道整復師が下腿骨骨幹部骨折の施療を行う上で最も適切な方法の一つとして考えられた。

 

 

 

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